第1回 宮崎県東臼杵郡南郷町 百済王伝説 神門神社
第2回 福岡市早良区百道浜 よみがえる九州王朝(古田史学)福岡市博物館
第3回 “豊”のくにと“ひたか” 天孫降臨の痕跡地名 2009.1.4更新
第4回 河童と古代氏族
第5回 胸キュン!菊池一族
第6回 牛島という地名の由来 2008.8.16up
第7回 苧扱川(おこぎかわ、おこんご)という地名 2010.1.11up
第8回 杵島唱曲(きしまのうたぶり) 2010.2.11up
第9回 山と海人族(多氏と海人の足跡) 2010.8.29up
第9.1回 阿蘇にもあったエイノオ地名 2010.8.29up
第9.2回 水火王面 2010.8.25 up
第9.3回 伝承にみられる魚類の考察 2010.9.5 up
第10回 −山部の系譜−日下部、山部、海部、健緒組、隼人の民 2010.9.1up
第11回 オコゼ魚は海人の連想した山神也 2010.9.7up
第12回 修験道文化と神楽 2010.10.2up
第13回 佐田大神考(猿田彦の原像) 2011.5.22up
第14回 片隅、片角、三角 2011.6.5up
第15回 大神氏、宗像氏、藤原氏 2011.8.18up
第16回 翁 2011.10.29up
第17回 大善寺垂玉宮と天建寺葛城神社2011.11.13up
第18回 日の神祀り 2011.12.31up
第19回 鷲石、鎮懐石、袂石、生石 2012.1.4up
第20回 貝と月と竹 海の道 2012.2.11up
第21回 幻の邪馬台国(宮崎康平)-魏志倭人伝を読む- 2012.2.26up
第22回 滑石製石鍋 鍋地名と製鉄(宮崎康平ワールド) 2012.3.5up
第23回 鉱山(ヤマ)の暮らし 2012.3.20up
第24回 神社の起源と伝承 2012.3.25up
第1回 宮崎県東臼杵郡南郷町 神門神社(百済王伝説)
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百済王の伝説に惹かれて、南郷村神門神社(創建、伝承によれば養老2年:718年)に行きました。
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神門神社の御祭神は、百済禎嘉王、大山祗命、外6柱となっています。
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“師走祭り”に秘められたドラマは、まさに感涙ものでした。
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神門神社には、古くは古墳時代後期(4世紀末から5世紀)のものとされる銅鏡をはじめとして、馬鈴(6世紀後半)、馬鐸(6世紀後半)、須恵器、鉄剣などの社宝があり、特に古墳時代後期の銅鏡は、この神社の前身と深い結びつきがあるのではないかと想像されています(百済伝説神門物語、南郷村より)。
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神門神社は、元来、清水岳(山神)という山神信仰を起源(前身)とすると考えられています。山神(山の神)=大山祗命も百済から渡来した神と言われています。
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また、神門神社からは、1006本もの鉾(写真)が発見されています。これらは室町〜江戸初期に奉納されたものだそうです。さて、私は、この鉾が気になっています。
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鉾を奉納するという風習は、師走祭りにおいて、児湯郡の比木神社から、この神門神社までの道のりの中心部に位置する尾鈴山にもあったようです。
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霧島山群の高千穂の峰の天の逆矛もこれと関係している気がします。これは修験道との関連でしょうか?
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http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/chiiki/seikatu/miyazaki101/shinwa_densho/013.html
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大分県中津江村の木地師が信仰する山の神社にも鉾を奉納する風習があったようです。
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その他にも、球磨村の古い山神社には、石を御神体として金属製の鉾や鳥居が奉献されています。年の祭りには、山の神の喜ばれるといわれる虎魚が供えられる風習も残っているそうです(球磨村史より)。熊本県大津町真木集落の土手の谷川の奥に山の神が祀られている。大きな岩があり、その前に鳥居形をした鉾が祀られている(大津町、真木の年中行事より)。
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鉾を奉納する風習は、次の@やAと関連する気がしますが、もっと具体例が知りたいです。
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@渡来神(山神)→金属精錬技術→銅鏡、馬鈴、馬鐸、剣、鉾、A山岳宗教(山の神)→山伏→神楽、仮面、ほこ
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鉾(矛、ほこ)を神に奉納する風習について、ご存知の方はお便りください。 ushijima@smate.jp
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【三叉矛】と山の神に関する考察(2006.5.27up)
●神門神社と奉納されていた1006本の鉾


●尾鈴山山頂の祠に奉納された鉾 ●大分県中津江村の山神像に奉納された三叉矛
● 西欧世界では、三叉(さんさ)の矛(ほこ)といえば、海神(ポセイドン、ネプチューン)のシンボルマーク(Trident: 3-歯)です。更に、三叉のマークは海や水の象徴でもあるし、占星術では海王星のシンボルマーク(海王星はやはり水を司るとされる)でもあります。しかしながら、どうも、これらからは、日本の山の神が三叉矛を好むという言い伝えとは直接結びつくようには思えません(もっとも海の神が、陸地(征服地?)では山の神として祀られているという図式も推測されなくはないのですが、・・・・、すっきりしません)。
● インド神話のシヴァ神の妻は、山神 (ヴィンドゥヤ:ヒマラヤ産の神ヒマヴァット)の娘でパールバティー(サンスクリット語で「山の娘」の意)という名の神様。ドゥルガー(「近づきがたい者」といった意味)とはこのパールバティーが取る様々な姿の一つであり、パールバティーの或いはシヴァの猛々しい一面が表われた神格を表現している。ドゥルガーは、虎ないし獅子にまたがり、10の腕に10の武器を持ち、悪魔を調伏する女神とされる。10の武器の中でもシヴァから借り受けた三叉矛は最も強力で、水牛の悪魔マヒシャや人間の姿の悪魔ニシュムパをこの三叉矛で突き刺している姿が好んで絵に描かれる。中世にはドゥルガーに対して人間が生贄にされたことがあったが、今でもベンガル地方で行われる「ドゥルガー・プージャー」と呼ばれるドゥルガーを祭る秋祭りには動物の生贄が捧げられる。
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このインド神話のドゥルガーの話は、日本の山の神が、女の神様とされること、そして三叉矛を好むこととよく一致しているように思えます。とすると、インド神話の影響を受けた仏教や修験道の行者たちがもたらした伝承と考えることができるように思われます。
参照サイト
1)アトランティス幻想 第9話 ドゴン族のシリウス神話(1) より。 http://www2.odn.ne.jp/hideorospages/atlan09.html

シリウスAのマーク 『知の起源』ロバート・テンプル著より
2)神魔妖精名辞典 (管理人:武藤一機)より http://dug.main.jp/sinma/
●パールバティー
ヒンドゥー教、インド神話に見える女神で、シバの配偶神でスカンダ(カールッティケーヤ)、ガネーシャの母。父はヒマラヤ産の神ヒマヴァット。サンスクリット語で「山の娘」の意で、シバのシャクティ(女性の性力)を神格化したもの。シヴァの最初の妻サティーの生まれ変わった姿だとされる。シヴァ神との間にもうけた子がガネーシャであり(パールバティーが自分の体をこすって生み出したとする説もある)、シヴァによらずに産んだ子が6人いた。パールバティーがこの6人の子を愛する余り強く抱きしめたところ、子供たちは合体して一つの子になってしまった。この子が大きくなってスカンダとなった。その為スカンダは6つの頭がある。パールバティーは慈愛と凶暴の2面を持つため、ウマー(親切な女)、アンナープールナー(たくさんの米を与える者)、ガウリー(白く輝く者)、カーリー(黒い女)、チャンディー(凶暴な女)、ドゥルガー(寄りつけない者)など、多くの異名を持つ。神話ではしばしば彼女が夫の怒りをなだめて、その怒りにふれた哀れな者どもを救う場面が描かれている。しかし、畏怖の側面を表すカーリーとドゥルガーの信仰の方がとりわけ盛んで、彼女は鬼女の長としてその黒い肌を露わにし、下の恐ろしい牙をむきだし、多くの手に様々な武器をたずさえ、人の頭蓋骨を編んで首飾りとし、酒を好み人肉を食餌とする。多くの手に武器を持ち、恐ろしい女神として崇拝される。